美容室まわりの雇用と労務、開業の方法、さまざまな権利などについて、気になる疑問を解決します。

A.パッチテストは法的義務です
医薬部外品のヘアカラーには、使用上の注意で「48時間前のパッチテスト」が義務付けられている。
お客さまの合意の証拠として、「パッチテストをしないことについての誓約書」などをつくって署名をとるサロンも見受けられる。しかし、これを行なっても、訴訟沙汰になった際には、法的義務を全うとしたとはいえず、施術した美容室、美容師側の責任が問題となる。
お客さまが皮膚の炎症などトラブルに対して、美容室側が損害賠償責任を負う可能性は大きい。
いのうえ・きよし/㈱アリミノ 薬事管理室・カスタマーサービスセンター室長。申請等の法的手続き、広告規制順守の管理監督やクレーム(裁判を含む)対応を担う。日本パーマネントウェーブ液工業組合では技術委員長を務め、パーマ剤規制に係る厚労省との折衝、承認審査の透明化を推進する。